海外旅行シリーズ4の3 ベルリン チェックポイント・チャーリー博物館にアレクサンダー広場など
チェックポイント・チャーリー
ベルリンを観光するうえで必ず訪れていただきたいのが、ブランデンブルク門の東側、フリードリッヒシュトラーセを南下したところに位置する、
旧東ベルリンと西ベルリンの間で往来者をチェックしていた検問所跡、通称チェックポイント・チャーリーです。
ベルリンにはほかにもいくつかの検問所がありましたが、ここは特に西側の軍関係者によって利用されていた最も頻繁に使われたメジャーな検問所でして、
現在も木造の検問所の小屋が保存されていて、周囲には社会主義時代のグッズを売っているお土産屋さんが並んでいます。お土産屋さんに置いてあるもので面白かったのは、
歴代ソ連書記長の顔をかたどったロシアの民芸品マトリョーシカでした。
検問所の小屋があるゲート跡の向かいには、
『ベルリンの壁博物館(別名・チェックポイント・チャーリー博物館)』があります。
そこには国境を行き来していた専用のクルマや、東西国境を突破しようとして
東ドイツの秘密警察シュタージやKGBによって射殺された犠牲者たちの記録が残されています。
東西の往来が難しくなってから、トンネルまで掘って越境しようとした人々がいたことなど、非常に興味深い内容の展示がされています。
陸続きの国境線を持たない日本から見ると、国境というものの存在について改めて考えさせられます。
チェックポイント・チャーリー
ベルリンの壁博物館
ベルリンの壁博物館内部
ウンター・デン・リンデン(菩提樹の木の下)
ブランデンブルク門の東側、旧東ベルリンでは最も繁華な地区だったアレクサンダー広場まで続く通りが、やはり東側では繁華だったウンター・デン・リンデンです。
ドイツ語で「菩提樹の木の下」という意味です。
この通りに面して『ホテル・ウンター・デン・リンデン』という旧東ドイツ時代からの老舗ホテルが建っています。
社会主義時代に建てられたものだけあって、非常に事務的に作られていてシンプルというか殺風景にさえ見える建物ですが、
共産主義時代がどういうものだったか改めて感じ取ることができる貴重なホテルです。
ベルリンは首都であり観光地でもあるのでホテルはたくさんありますが、社会主義時代の雰囲気を色濃く残しているという意味ではこのホテルの右に出るものはありません。
東ベルリンに来たらぜひとも泊まってみたいホテルです。
HOTEL UNTER DEN LINDEN
アレクサンダー広場
旧東側で最も繁華だった地区です。
一番目立つのは中心部にそびえる通称・アスパラガスと呼ばれるテレビ塔で、もちろん旧東ドイツ時代に建てられたものです。
建設当時は世界初のコンクリート製テレビ塔だった西ドイツはシュトゥットガルトのテレビ塔より高く、
東側随一だった東ドイツの工業力を誇示するものでした。
バウハウスの流れを引く建築家によってデザインされたものですが、それに社会主義的な解釈が加わった設計になってしまったので、
西側からは醜悪な建築物だと揶揄されてきた経緯があります。
しかし、今となっては社会主義時代の貴重な遺物であるため、旧東ベルリンのシンボルとして活用されています。
2基のエレベーターにより展望台までアクセスできますが、バリアフリーの考え方が希薄だった社会主義時代のものだけに車椅子も入れないほど
狭く、常に混み合っていますが、やはり東ドイツ時代を体感できる建物なので、昇って見る価値は高いです。
アレクサンダー広場
いい雰囲気です。
皆様も是非観光を楽しんでみてください。