簿記論、財務諸表論 初学者に伝えたいこと(失敗談をもとに2科目同時合格は難しいというお話)
どう失敗したのか?
私は、今年初めて税理士試験を受験しました。
今回は、私が初学者のさいにどのような失敗をしたのか皆様にお伝えしたくこの記事を作成しました。このような失敗談が合格率の割にあまりに少ないと感じたため、マイナスの内容のものも初学者の皆様には必要だろうと思い作成を決意しました。
昨年8月から簿記に出会い、日商簿記3級の勉強をして一通り終わった後2級をかじっている途中に税理士試験に出会いました。
予備校の謳い文句など色々なことに感化されて簿記論と財務諸表論の初学者1発合格コースに高い受講料を払い税理士試験がスタートしました。
至る所で2科目での勉強は、時間の短縮になるとの情報がありましたが、私程度の知識だと全くと言っていいほど頭に入ってきませんでした。
さらに、各科目週に2回講義があり週に4回は講義を受講しなければなりませんでした。つまり、1回あたり3時間近くの講義時間になるので12時間も拘束されてしまうのです。
忙しい社会人に12時間の拘束は恐ろしいほどの時間です。
ここからは、悪循環が始まりました。
理解できない→宿題も消化できない→次の講義がくる
泣きたくなるほどの精神状態でした。40万円ほども出費しましたが成果が出る気がしませんでした。
どうしたらよかったか?
簡単なのは、欲張らずに1科目にすればよかったと本当に後悔しています。
勉強自体は苦手なタイプではないのですが、どう考えても圧倒的な量に対してキャパオーバーでした。
簿記論1科目をやれば財務諸表論の計算の大部分はカバーできるといっても初学者にはとんでもない負荷でした。
そして財務諸表論には理論もあります。
私からは、初学者の方で業界と全く縁のない方は特に
本当に欲張りたい方以外は複数科目はやめておくことをお勧めします。
結果として財務諸表論は合格レベルまで持っていくことはできましたが、
簿記論は全くダメでした。(試験を受けての体感です)
この一年本当に精神状態はボロボロで苦痛の毎日でした。
テキストを読んでも講義を聞いても理解できず、それでも問題集を回す日々。
あらためてお伝えしたいこと
それは、
理解が絶対的に重要である
ということです。
時間がかかっても、とにかく理解に徹してほしいです。
疑問は早期解決した方がいいです。
現在簿記論の勉強が2年目になりますが、理解ができると忘れるのが怖くなくなり、勉強時間が格段に減るということがわかりました。
さらに、理解しながら問題を解くので、何が求められているのかという考察力が上がります。
また、簿記論ならではの問題の取捨選択もしやすくなりそうだと感じています。
問題をよく理解できると回答までの手順を先読みすることができるので手を出していいのかどうかということが見抜ける可能性が高まります。
まとめ
・忙しい社会人には、簿記論と財務諸表論の2科目の同時合格は非常に難しい(特に初学者)
・問題集はまわすよりも、理解を
・欲張らずに1科目ずつもいいのでは?
ということを主にお伝えしたかったです。
本当に地獄のような1年でした。
欲張ったツケですね。
来年は、簿記論、財務諸表論、国税徴収法になろうかと思いますが、現在は、財表は合格していることを願いお休み中です。
どうか、初学者の皆様のお力添えになれば幸いです。
1、2年人生において大した差ではないかと思います。
あせりは当然あるかと思いますが、日々の健康の方がよっぽど大切です。
そうですね、簿記論財務諸表論の戦場には簿記1級の猛者たちがいらっしゃいますし、2年3年と受験をしてきた方もいます。
非常に対戦相手にバリエーションがあるので、これが税理士試験の特色と言ってもいいのではないでしょうか。
コツコツとやっていくしかないという感じですね。
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