海外旅行シリーズ4の2 ドイツはベルリン クロイツベルクやおいしいケバブ!
ベルリン その2
前回からドイツの首都ベルリンをご紹介しています。ベルリンはヨーロッパでも有数の大都市であり、見どころがたくさんございますので、
数回に分けてご紹介いたします。
クロイツベルク
前回のベルリンその1でご紹介しましたイーストサイドギャラリーからシュプレー川を渡りしばらく市街電車のUバーンの高架に沿って歩いて行くと、
クロイツベルクという地区に出ます。
ここはベルリンでも旧西ドイツ領だった西ベルリンの一部にあり、昔からトルコからの移民が集中して住んでいる地区です。
東京でいえば下町の荒川区のような雰囲気の町です。
屋台のような出店が並んでいるゾーンがあり、そこにはお決まりのトルコ流ファーストフード・ケバブを焼いて売っている屋台や、
トルコ料理にふんだんに使われる香辛料を売っている出店、中近東からのドライフルーツなどを売る出店が並んでいます。
お腹がすいたら、格安でトルコの民族料理を食べることができるので、ぜひ行ってみることをお勧めします。トルコ人はとても親日家ですし。
また、家賃が安い地区でもあるので、たくさんのアーティストたちがアトリエを構える、とても自由で楽しい地区でもあります。
通りを歩いていると、古いクルマが目立ち、半ば放置されているようなクルマも見かけますが、
それらの中にはクルマ好きの方には垂涎の的の珍しいクルマが目立ちます。それらがまたくすんだ古い街並みの中で雰囲気ある半ばオブジェのようになっていて、
写真を撮るための被写体には事欠きません。
クロイツベルク
参考動画 クロイツベルク・トルコ人街マーケット
二輪車博物館 Zweirad Museum
そんなクロイツベルクのちょっと町はずれにあるケペニッカー通り8番地(Köpenicker Str. 8)で、私は小さな
「Zweiradmuseum(二輪車博物館)」という看板を見つけました。
普通のアパートメントが建ち並ぶ一角です。
オートバイ好きのおじさんが個人的に設立した博物館で、入口にあるドアホンを鳴らすと出てきて案内してくれます。
戦前からのBMWや今は無きツンダップというオートバイの錚々たるコレクションが所狭しと並んでいて圧巻です。
小さいながらも乗り物好きの方にはこたえられない博物館だと思います。
開館は日曜日を除く毎日で、平日は10:00~17:00、土曜日のみ10:00~13:00です。
東ドイツのオートバイと自転車
二輪車博物館を紹介させていただいたついでに書きますが、社会主義国だった旧東ドイツ(ドイツ民主共和国)では、
西側のクルマはおろか、国産車を購入しようと思って申し込んでも通常は数年、ひどいときには10年単位で待たされることも多く、
その価格も市民の賃金水準から比べたら非常に高価でした。ですからクルマを所有することは現実的なことではなく、
それよりは手軽に手に入れることができたオートバイや自転車の知られざる生産王国でした。
東ドイツは、先進工業国である西ドイツと比較したらテクノロジーは明らかに遅れていて、口が悪い外国人は「ニセドイツ」などという人までいました。
しかしそれでもそこは職人気質のドイツ人ですから、東側諸国の中ではトップレベルの品質を誇るオートバイや自転車を世に出していたことは疑いがありません。
オートバイはMZというブランドが有名で、西側にも安価なので輸出されていました。
自転車も1980年代にはすでにカーボン製フレームのロードレーサーが開発されたりして、なかなかの先進性でした。
MZオートバイ
DIAMANT自転車